鳩山くん兄弟が、税金を払うために、ママからお小遣いを貰っていたことが発覚しました。
二人合わせて48億円だそうです。

そして、ゆきお君は学級会での増税法案の取り扱いから、友達の小沢くんが退学してしまったことについて、学級委員の野田くんをボロンチョにけなしましたが、
僕は退学しないけどね
と、涼しい顔で言い切りました。
なぜなら、鳩山くんのママはこの学校の理事長先生だからです。
クラスの友達たちは、唖然です。

あいつは優しいママがいるからいいよな… と皆、思っています。
小沢くんも、お父さんは会社の社長さんでしたが、金持ちとは程遠く、万引きや恐喝で小遣いを得ては、服従と引き換えに分けてやり、子分を作っていました。
とても寂しがりやで、子分の何人かは家に泊まらせたりしていたので、福田さんという田舎の土建屋の娘を彼女にしましたが、愛想をつかして出ていってしまいました。
退学することを決めたのは、小遣いをやっていた子分たちが、言うこと聞かず、学級新聞に小沢くんの悪事をばらしたり、無視したりしたからです。

退学するときは、百人くらい連れて出ていくつもりでしたが、結果は半分。
それも、使えないやつばかり付いてきて、クラスの嫌われものの山岡君やチャラい女の子ばかりです。

新しい学校を作るんだ!と、息巻いて見たものの、このメンバーでは、来年進級できずに半分くらいはいなくなりそうです。
担任の輿石先生は、職員室で同僚に言っていたそうです。
腐ったミカンを巧く棄てる、捨てられても生徒に逆恨みされない、それが教師の腕ですよ、と。